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20世紀の名ギタリスト、セゴビアの遺体が故郷へ戻る
 20世紀を代表するクラシック・ギター奏者、アンドレス・セゴビアの遺体が、彼が生前に望んでいたとおり故郷で永遠の眠りにつくことになった。
 セゴビアは1987年に94歳で亡くなり、その亡骸はマドリードの墓地に埋葬されていたが、妻のエミリアさんが故郷のリネーラスが彼の業績にふさわしい施設を用意しない限り移送することを拒み続けていた。
 そのためリネーラス側は、16世紀の宮殿を改装し、セゴビアのための埋葬所と博物館に変えたことにより、彼の死から15年後にようやく亡骸が移されることになった(移送の手続きは2002年6月3日から開始された)。
 セゴビアは1893年2月21日、スペインのリネーラスに生まれ、クラシック界において下位にあったギターをバイオリンやピアノと同じような地位に高めようとした人物として知られる。生前は「(ギター音楽を)魂の抜けた、民俗音楽みたいな娯楽と訣別したい」と発言したこともある。
 セゴビア博物館には、様々な彼の遺品が展示されることになっており、その中には「ラ・ニーニャ(女の子)」と彼が名づけた愛器も加えられる予定という。
 写真は彼の『My Favorite Works, Vol. 3』(MCA 11310)。



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