「隣組」の作詞で知られる。本業は漫画家。
　東京美術学校を卒業して、東京朝日新聞に入社し、漫画や肩のこらない文章で大正期に人気を博した。息子は、画家・文化人として戦後に活躍した岡本太郎。
　作詞は「隣組」しかないようだが、1940（昭和15）年に発表されたこの作品は、岡本らしい軽妙な言葉使いで敗戦後も広く口ずさまれた。「隣組」とは、戦時期にあって、銃後を守らねばならぬ国民が各地域社会内で助け合い一つとなるために作られた組織のこと。

「勝ち抜き太鼓」
「隣組」
「なつかしく」
「人を憎むこころは去りぬ」
「用心づくし」