sonata[英・伊] Sonate[独]
ヨーロッパ・クラシック音楽の重要な形式。もともとはカンタータ(声楽曲)に対して、器楽曲を指す言葉だった(16、17世紀頃)。
古典派の時代からは「
ソナタ形式」で書かれた第1楽章をはじめとして、全体で3〜4楽章で構成されるものを指すようになった。一般的な4楽章のソナタの場合、中心となるのはソナタ形式による第1楽章で、第2楽章では緩やかなテンポの楽章へと変化し、形式としても3部形式や変奏曲といった工夫がなされる。
第3楽章はメヌエットなどを使った3部構成のダンス曲で書かれ、フィナーレとなる第4楽章へと続いていく。第4楽章は、ロンド形式やソナタ形式でまとめられることが多い。
ソナタは、楽器の編成により名称が変わり、オーケストラであれば「交響曲」、ピアノやバイオリンの独奏であれば「ピアノ・ソナタ」「ヴァイオリン・ソナタ」、オーケストラと独奏楽器の組み合わせによるソナタは「協奏曲」と呼ばれる。