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白蓮白菊
明治17年(1884年)3月29日 発行
『 小学唱歌集 第三編』
白蓮白菊
作詞者未詳
作曲者未詳
白蓮白菊
作詞者未詳
一 泥のうちより。ぬけいでゝ。濁りにしまぬ。
はな蓮。月のひかりか。ひるすごく。
霜とさゆれば。夏さむし。乱るゝ露は。
たまとみえ。かをれる風は。身にぞしむ。
氷のすがた。雪のいろ。つゆなけがしそ。
世のちりに。
二 草木もかれし園の中。雪にも色は。
まさりぐさ。いたゞく霜は。身をよそひ。
さえゆく月は。香ににほふ。霜はくすりと。
きくの水。梅はみさをの。おのがとも。
暗の夜はさへ。てらすなり。東籬の
もとに。書やみん。書やみん。
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