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親の情 ---- 『言文一致唱歌』
親の情
(一)
裏 の 林 に
小百舌鳥 が ないて、
雪 の ふりそな
もよー と なった。
さむい さむい
この 夕方 に、
どこ を あそんで
太郎 と 梅子。
はやく かへれよ、
どれ 火を おこし、
炬燵 の 用意 して おかう。
(二)
まへ の 水田 の
稲葉 も よれて、
風 も しんだか、
いられる よーな
あつい あつい
この 日 の なか に、
どこ を あそんで、
次郎 と 百合子。
はやく かへれよ、
どれ 湯 を わかし、
行水 の 支度 して おかう。
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