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富士民謡 ---- 高楠順次郎/弘田龍太郎
昭和2年(1928年)8月26日作曲
富士民謡
昭和2年(1928年)8月26日作曲
富士民謡
高楠順次郎
富士の白雪 朝日でとける
とけて流れて 三島に落ちて
三島乙女の 化粧の水
富士に立つ影 乙女の踊り
右に金時 左に長尾
八重山霞の裾模様。
箱根まゐりに 千軒詣で
富士の裾野に 見る初夢は
一富士二たか 三なすび
高い山から 谷底みれば
谷は春ゆき 早や夏なかば
瓜やなすびの 花ざかり
富士の牧狩り 歌舞伎の澤は
飯盛り水仕に その身をやつす
歌舞の菩薩の 晴れの場所。
玉穂の陣屋は 夜もふけ渡り
怪しき灯影 忍び緒しめて
曽我兄弟は 跳り足
怨み果たして 身は花と散る
散りゆく花を 傍に見て
虎や少將は 血の涙。
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弘田龍太郎 |
ひろた・りゅうたろう
明治25年6月30日〜昭和27年11月17日
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高楠順次郎/弘田龍太郎の楽譜 |
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富士民謡 ---- 高楠順次郎/弘田龍太郎 |
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