「水色のワルツ」「空の神兵」の高木東六さん亡くなる
軍歌から歌謡曲まで、幅広い作品で活躍した作曲家、高木東六さんが、2006年8月25日、亡くなった。102歳、死因は肺炎。
高木さんは鳥取県に生まれ、東京音楽学校(現・東京芸大)ピアノ科を中退、山田耕筰との出会いがきっかけで作曲家を目指すようになった。
太平洋戦争の時期は、たくさんの軍歌を作ったことが知られる。代表的な1曲としては落下傘部隊をテーマとした「空の神兵」。
戦後は一転して「水色のワルツ」(藤浦洸作詞)などのポップス系ヒットを放ち、シャンソンの普及にも努めた。歌謡曲からオペラまで、彼が作曲した数は約3000と言われる。
1948年に上演された「春香」は、朝鮮半島の「春香伝」をもとにして作られたオペラだが、2000年には52年ぶりに再演され、サッカーの「ワールド・カップ日韓大会」(2002年)ではそのイベントの一環として、日韓の歌手たちによって上演されている。
「あなたのメロディー」(NHK)、「家族そろって歌合戦」(TBS)などの人気番組では審査員として登場、お茶の間でも広く知られた存在でもあった。