大正１０年８月１５日（1921年）作

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　作曲の藤井清水自身が「通俗向きの曲である。別に解説の必要もない」と、みもふたもない言い方をしている。西洋クラシックの視点から、日本の歌を新しくしようと、時に「実験的」な作風を試みた藤井の考えらしい。雨情の作風は、陰のある主人公（ここでは烏）を意味ありげに浮かび上がらせるという典型的なパターン。
　

　　道の　十文字で
　　烏が啼いた
　　不思議　打ち打ち
　　烏が啼いた
　　何のことだろ
　　胸まで響く
　　今日もかんぶり振って
　　また　啼いた。

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 ２頁

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〈新民謡-楽譜〉
昭和五年発行『世界音楽全集１３「日本民謡曲集」』

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