『少年唱歌』

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一、
　天下の名品（めいき）に、逢（あ）はばやと、
　夜な夜な五條の橋に出（い）で、
　九百九十九本めの、
　太刀（たち）は源家（げんけ）の薄緑（うすみどり）。
二、
　黒革縅に袈裟頭巾、
　薙刀杖に、仁王立ち、
　七個（ななつ）道具（どーぐ）を、背負（せおひ）しに、
　智謀の多きぞ、知られける。
三、
　うち振る兵器は、八角棒、
　三十二個（か）の鐵（てつ）の疣（いぼ）、
　阿修羅と見ゆる、勇壮は、
　西塔（さいとー）別当（べつとー）武蔵坊。
四、
　君に忠義の、みこし路や、
　安宅（あだか）の関を、うち過ぎて、
　末の世までも、清き名を、
　洗ひ流しし、衣川（ころもがは）。

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楽譜 歌詞 Ａ４縦 １頁

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〈唱歌-楽譜〉

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明治３７年発行『少年唱歌』東京　十字屋
近代デジタルライブラリー『少年唱歌』／国立国会図書館