バイオリニスト、作曲家。本名を高階哲応といい、小田の名では「山は呼ぶ 野は呼ぶ 海は呼ぶ」(
北原白秋作詞)を、「高階哲夫」のペンネームでは代表作となる
「時計台の鐘」を作詞作曲し、「万歳ヒットラー・ユーゲント」の作曲を担当した。
東京音楽学校を卒業し、バイオリニストに。御園家庭音楽会を主宰した。
軍国主義の時代を象徴する1曲、「万歳ヒットラー・ユーゲント」(
北原白秋作詞)は、「燦たり輝くハーケン・クロイツ、ようこそ遙々西なる盟友、いざ今見えん朝日に迎えて、我らぞ東亜の青年日本、万歳ヒットラー・ユーゲント」というもの。今の時代からは考えられない内容で、作曲の小田はそつのない明るいマーチに仕上げている。