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故郷を離るる歌 ---- 吉丸一昌/ドイツ民謡
大正2年(1913年)7月22日出版
『 新作唱歌 第五集』
故郷を離るる歌
(こきょうをはなるるうた)
ドイツ民謡
故郷を離るる歌
吉丸一昌
一、
園の 小百合、 撫子、 垣根の 千草、
今日は 汝をながむる 最終の 日なり。
おもえば 涙、 膝をひたす、さらば 故郷。
さらば 故郷、さらば故郷、故郷さらば。
二、
つくし 摘みし 岡辺よ、 社の 森よ。
小鮒釣りし 小川よ、 柳の 土手よ。
別るる 我を 憐と 見よ、さらば 故郷。
さらば 故郷、さらば故郷、故郷さらば。
三、
此処に 立ちて、さらばと、 別を 告げん。
山の 陰の 故郷、 静かに 眠れ。
夕日は 落ちて、たそがれたり、さらば 故郷。
さらば 故郷、さらば故郷、故郷さらば。
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