明治４４年(1911年)５月８日
『尋常小学唱歌　第一学年用』

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1911（明治44）年、『尋常小学校唱歌(一)』に発表された歌。「まつも」（松藻）とは、松の葉に似た藻のこと。一般には食用にもされる海岸の岩場でとれる藻を指す。鯉を呼び集める時の「やきふ」（焼麩）とは、もともとは茶道の千利休（せんのりきゅう）が発明した麩を焼いた茶菓子だった。

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一、
　　出（で）て來（こ）い、出（で）て來（こ）い、池（いけ）の鯉（こい）。
　　底（そこ）の松藻（まつも）のしげつた中（なか）で、
　　手（て）のなる音（おと）を聞（き）いたら來（こ）い。
　　聞（き）いたら來（こ）い。
二、
　　出（で）て來（こ）い、出（で）て來（こ）い、池（いけ）の鯉（こい）。
　　岸（きし）の柳（やなぎ）のしだれた陰（かげ）へ、
　　投（な）げた焼麩（やきふ）が見（み）えたら來（こ）い。
　　見（み）えたら來（こ）い。

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 １頁

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〈唱歌-楽譜〉
明治４４年発行『尋常小学唱歌　第一学年用』
昭和７年発行『新訂尋常小学唱歌−第一学年用』

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