椰子の実 .... 島崎藤村/大中寅二
椰子の実
昭和11年(1936年)12月に、 東海林太郎の歌でレコード発売された。
椰子の実
島崎藤村
名も 知らぬ 遠き 島より
流れ 寄る 椰子の 実一つ
故郷の 岸を 離れて
汝はそも 波に 幾月
旧の 樹は 生いや 茂れる
枝はなお 影をやなせる
われもまた 渚を 枕
ひとり 身の 浮寝の 旅ぞ
実をとりて 胸にあつれば
新たなり 流離の 憂い
海の 日の 沈むを 見れば
たぎり 落つ 異郷の 涙
思いやる 八重の 汐々
いずれの 日にか 国に 帰らん
【作曲者は、著作権保護期間中です】
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