大正１５年１２月２１日（1926年）作

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昭和元年が始まる４日前（12月21日）に作られた歌。
当時は、日本でも急激な都市化が進み、田園地帯を背景とした歌、風習が時代の流れとそぐわなくなってきていた。野口雨情などによる新民謡は、こういった新しい時代にも適応するような大衆歌、各地方の歌を作ろうとした試みでもあり、この歌を作った藤井によれば、「千羽鶴」は、まさに工場勤めを始めた大勢の女性たちが、普段、気楽に口ずさめる歌として作ったと語っている。
　

　　千羽鶴さへ一羽でもがけりゃ
　　九百九十九羽はぐれ鶴。

　　お月さまさへ片隅かけりゃ
　　かけた片隅ア眞の闇。

　　はぐれ鶴になりゃ啼きなき騒ぐ
　　かけりやお月さんも痩せほそる。

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 １頁

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〈新民謡-楽譜〉
昭和五年発行『世界音楽全集１３「日本民謡曲集」』

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