明治３８年（1905年）１０月
『尋常小学唱歌　第一学年 中』

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一、
　　指（ゆび）にたりない　一寸法師（いっすんぼうし）
　　小（ちい）さいからだに　大（おお）きなのぞみ
　　おわんの舟（ふね）に　はしのかい
　　京（きょう）へはるばる　のぼりゆく
二、
　　京（きょう）は三条（さんじょ）の　大臣（だいじん）どのに
　　かかえられたる　一寸法師（いっすんぼうし）
　　法師（ほうし）　法師（ほうし）と　お気（き）に入（い）り
　　姫（ひめ）のおともで　清水（きよみず）へ
三、
　　さてもかえりの　清水坂（きよみずざか）に
　　鬼（おに）が一匹（いっぴき）　あらわれいでて
　　くってかかれば　その口（くち）へ
　　法師（ほうし）たちまち　おどりこむ
四、
　　針（はり）の太刀（たち）をば　さかてに持（も）って
　　ちくりちくりと　腹中（はらじゅう）つけば
　　鬼（おに）は法師（ほうし）を　はき出（だ）して
　　いっしょうけんめい　にげて行（い）く
五、
　　鬼（おに）が忘（わす）れた　打出（うちで）のこづち
　　打（う）てばふしぎや　一寸法師（いっすんぼうし）
　　一打（ひとう）ちごとに　背（せ）がのびて
　　今（いま）はりっぱな　大男（おおおとこ）

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 １頁

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