さすらいの唄 ---- 北原白秋/中山晋平
大正6年(1917年)10月30日初演
芸術座『生ける屍』の劇中歌
さすらいの唄
作詞
北原白秋
作曲
中山晋平
同じ中山晋平の作品となる
「カチューシャの唄」
や
「ゴンドラの唄」
ほどには強烈な人気を得なかったものの、これも舞台から流行した大正期の歌である。
「さすらいの唄」はトルストイの「贖罪」を戯曲化した作品「生ける 屍 」の中に使われた歌で、ジプシーのマーシャがうたう。マーシャは、当時、最高の人気を誇った
松井須磨子
(芸術座)だった。同じ演劇からは
「今度生れたら」
「にくいあん畜生」
という歌も生れている。
さすらひの唄
北原白秋
一、
行
(
い
)
こか
戻
(
もど
)
ろか
北極光
(
オーロラ
)
の
下
(
した
)
を
露西亜
(
ロシア
)
は
北国
(
きたぐに
)
はてしらず
西
(
にし
)
は
夕燒
(
ゆうやけ
)
東
(
ひがし
)
は
夜明
(
よあけ
)
け
鐘
(
かね
)
が
鳴
(
な
)
ります
中空
(
なかぞら
)
に
二、
泣
(
な
)
くにや
明
(
あか
)
るし、
急
(
いそ
)
げば
暗
(
くら
)
し
遠
(
とお
)
い
燈
(
あかり
)
も チラチラと。
とまれ
幌馬車
(
ほろばしゃ
)
、やすめよ
黒馬
(
あお
)
よ
明日
(
あす
)
の
旅路
(
たびじ
)
が、ないぢやなし
三、
燃
(
も
)
ゆる
思
(
おも
)
を、
荒野
(
あれの
)
にさらし
馬
(
うま
)
は
氷
(
こおり
)
の
上
(
うえ
)
を
踏
(
ふ
)
む
人
(
ひと
)
はつめたし、わが
身
(
み
)
はいとし
街
(
まち
)
の
酒場
(
さかば
)
は、まだ
遠
(
とお
)
し
四、
わたしや
水草
(
みずくさ
)
、
風
(
かぜ
)
ふくまゝに
ながれながれて、はてしらず
晝
(
ひる
)
は
旅
(
たび
)
して、
夜
(
よ
)
は
夜
(
よ
)
で
踊
(
おど
)
り
末
(
すえ
)
はいづくで
果
(
は
)
てるやら
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楽譜 歌詞 A4縦 1頁
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