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　野口雨情の代表的１曲「十五夜お月さん」が、一家の離別・崩壊をイメージさせたように、この歌も、かわいいヒヨコをテーマにしながら、親と子の別れ、その無情をはっきりと詞の中に記している。こういう歌に「にわとりさん」と、わざわざ子ども向けの優しいタイトルを付けるというのも、作家たちの鬱屈、あるいは鬼気迫る感情をみることができる。
　

　　ひよつこのかゝさん母鶏さん
　　鳥屋に買はれてゆきました
　　おつ寒むこ寒で寒いのに
　　ひよつこと別れて行きました
　　ひよつこに別れたはゝどりさん
　　鳥屋で淋しく暮らすでせう。

nm02092003.mdf

楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 １頁

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〈童謡-楽譜〉
昭和六年発行『世界音楽全集２４「日本童謡曲集II」』

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