大正１２年８月１４日（1923年）作曲

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　民話「舌切り雀」をベースとした童謡。声を上げて鳴く（泣く）こともできない雀の心情を、むなしく響く機織の音で象徴させている。白秋は「舌切雀」という童謡も作っている。
　ちなみに群馬県安中市には「舌切り雀神社」があり、同じ磯部公園内には、「舌切りハサミ」などを書いた巌谷小波や白秋ほか同地を訪れたたくさんの文人たちの歌句碑が建っている。
「竹の春　雀千代ふる　お宿かな」（小波）
「華やかに　淋しき秋や　千町田の　穂波が末を　群雀たつ」（白秋）

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　　舌を切られた子雀は
　　子雀は
　　泣く　泣く　お宿へかへります
　　泣いても泣いても口きけず
　　ほろほろ涙で　とんからこ
　　春着のべべでも織りましよか
　　とんとんからりこ　とんそろり
　　とんとんからりと織つたとて
　　織つたとて
　　切られたお舌は川の中
　　とんとんからりこ　とんそろり
　　ほろりこ　ほろりこ　とんほろり

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 ３頁

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〈童謡-楽譜〉
昭和七年発行『世界音楽全集３３「日本童謡曲集IV」』

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