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雨 ---- 北原白秋/弘田龍太郎
大正7年(1918年)9月
『赤い鳥』で詩が発表
雨
大正10年(1921年)8月5日作曲
雨
北原白秋
雨がふります、 雨がふる。
遊びに 行きたし、 傘はなし。
紅緒の 木履も 緒が 切れた。
雨がふります、 雨がふる。
いやでもお 家で 遊びま せう。
千代紙折りま せう、 疊みま せう。
雨がふります、 雨がふる。
けんけん 小雉子が 今啼いた。
小雉子も 寒かろ、 寂しかろ。
雨がふります、 雨がふる。
お 人形寢かせどまだ 止まぬ。
お 線香花火もみな 焚いた。
雨がふります、 雨がふる。
晝もふるふる、 夜もふる。
雨がふります、 雨がふる。
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北原白秋 |
きたはら・はくしゅう
明治18年1月25日〜昭和17年11月2日
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弘田龍太郎 |
ひろた・りゅうたろう
明治25年6月30日〜昭和27年11月17日
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北原白秋/弘田龍太郎の楽譜 |
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