明治２２年（1889年）６月１４日　発行
『明治唱歌 第三集』

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一、
　　いさり火（び）遠（とほ）く見（み）えそめて
　　沖（おき）よりよする暮（くれ）の色（いろ）
　　なかば夢路（ゆめじ）とすぎさりし
　　たびの月日（つきひ）もいま幾日（いくか）
　　ああ戀（こひ）し海（うみ）のあなた
二、
　　親子（おやこ）うちつれ岩（いは）かげを
　　おくれて歸（かえ）る海士小舟（あまをぶね）
　　あすの日和（ひより）の外（ほか）にまた
　　ものおもひなき世（よ）の中（なか）や
　　あゝ戀（こい）し雲（くも）のあなた
三、
　　こゝろ千里（ちさと）の旅（たび）びとを
　　いつまで吹（ふ）くか春（はる）の風（かぜ）
　　寐（ね）られぬ夜（よる）の友（とも）とては
　　まくらをたゝく波（なみ）の聲（こゑ）
　　ああ戀（こひ）し家（いへ）しるひと

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楽譜 歌詞 Ａ４縦 １頁

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〈唱歌-楽譜〉

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明治２２年発行『明治唱歌　第三集』