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ビクター VICG60519 |
童謡ブームの火付け役、小沢昭一の新作アルバムが発売
第43回日本レコード大賞を受賞した前作『夢は今もめぐりて』(ビクター)の好評に応えて、続編となる新作『小沢昭一がうたう 童謡春秋しみじみ』が発売される(2002年8月7日)。*タイトルの「春秋」は「はるあき」と読む。
収録されたのは、「靴が鳴る」「あの町この町」「雀」「七つの子」「やぎさんゆうびん」「たきび」といった童謡だけではなく、後半には「わたしの好きな歌」というコーナーがもうけられ、「浦島太郎」「雨降りお月」「リンゴの唄」「手のひらを太陽に」と、童謡・歌謡曲の分けへだてなく選曲されている。
俳優としても高い評価を得ている小沢昭一だけに、歌い方もじっくり練られており、素人がそっと口ずさんだような「何気なさ」を演出する力は抜群としか言いようがない。前作も内容の高いアルバムだったが、本作は、伴奏の洒落たアレンジもふくめて、さらにレベルアップした。
ジャケットも温かさにあふれた写真とデザインで、日本人が無くさんとするものに対して「しつこく」追い求める小沢独自のメッセージが、タイトルどおり「じみじみ」と伝わるアルバムとなっている。