沖縄では知らない人はいないとまで言われる童謡の傑作「えんどうの花」や「安里屋ユンタ」の作曲者、宮良 長包の作品集が、彼の生誕120周年を記念して発売された。
アルバム『赤ゆらの花』は、島唄、クラシックのジャンルを問ず、地元・八重山地方出身のシンガーが参加したユニークな内容となっている。
宮良長包(1883〜1939)は石垣市に生まれた教育者で、戦後の沖縄大衆歌謡にもその作風が大きな影響を与えた人物である。童謡としては「えんどうの花」が第1に有名だが、ほかにも、沖縄が困窮を極めた時代に労働を奨励するために作られた「汗水節」(詞は公募作品)、島唄で最も知られる「(新)安里屋ユンタ」など、オキナワン・クラシックと呼ばれる作品を幾つも書いた。
『赤ゆらの花』には、このほかにもタイトル曲(あかよーら=デイゴの花)、「なんた浜」「猫ユンタ」などの歌がならんでいる。ミヤギマモルの「えんどうの花」が、なんといっても素晴らしい。八重山を代表する大工哲弘の「安里屋ユンタ」「汗水節」もいい。
「なんた浜」は、2つ収録されているが、あまりにも有名な歌のせいか、歌のクズシが強すぎる(だたしベテラン・シンガー、宮良康正は見事なボーカルを聴かせてくれる)。
宮良の隠れた名曲(?)として知られる「酒は泡盛」も、ボーナス・トラックとして収録されている。
(このCDの問い合わせは、発売元のキャンパス・レコードへ)
関連サイト
キャンパス・レコード
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amazon.co.jp-『赤ゆらの花 宮良長包作品集』