20世紀のアメリカが誇る作曲家、ガーシュイン(1898〜1937)のベスト・アルバム『エッセンシャル・ジョージ・ガーシュイン』(ソニー)が完成した(発売:2003年5月21日)。
ガーシュイン自身による演奏「前奏曲第2番」に始まるこのアルバムは、「アメリカの世紀」を代表するスター・ミュージシャンの名演名唱をコレクションした2枚組で、ガーシュインの作品がいかに多くの人たちによって愛されてきたかが理解できる内容だ。
収録されているのは、「アイ・ガット・リズム」(エセル・ウォーターズ)、「サマータイム」(ビリー・ホリデイ)、「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」(フランク・シナトラ)、 「ス・ワンダフル」(ダイナ・ショア&バディ・クラーク)、「愛するポーギー」(マイルス・デイビス)など多種多彩。ガーシュインによる「ラプソディ・イン・ブルー」も聴くことができる。
ガーシュインはジャズに大きく影響されたクラシック出身の作曲家だった。彼は急成長するアメリカの芸能界(ブロードウェイ)と共にその才能を花咲かせ、現在のアメリカン・ミュージックの基礎をなした一人となった。脳腫瘍によって短い人生を閉じたものの、このアルバムに聴けるように、その遺産は今も受け継がれている。
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