八岐の大蛇 ---- 文部省唱歌
八岐の大蛇
(やまたのおろち)
文部省唱歌
一、
めぐらす 垣根、 門八つ 造り、
その 門毎に 棧敷しつらへ、
棧敷一つに 酒槽一つ、
その 槽槽に 酒をぞ 満てたる。
ニ、
八岐の 大蛇近づき 來り、
その 門毎に 頭さし 入れ、
頭一つに 酒槽一つ、
酒飲み 飲みて 酔ひてぞ 臥したる。
三、
尊は 立ちて、 今こそ 時と、
その 御佩の 劒引抜き、
一つ 一つに、 尾頭八つを
切捨てませば、 流るる 血の 川。
四、
年毎、 人を、 來て 取食ひし、
その 醜大蛇ここに 滅びて、
尾より 出でたる 御劒一つ、
我がすめろぎの 寶と たふとし。
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