<著者紹介>
いずみ・きょうか。本名は泉鏡太郎(いずみ・きょうたろう)。金沢市下新町生まれ。尾崎紅葉に師事し「夜行巡査」「外科室」で評価を得て「高野聖」にて人気作家となる。近代における幻想文学の先駆者としても評価され、他には「照葉狂言」「婦系図」「歌行燈」などがある。
1873年(明治6年)11月4日生−1939年(昭和14年)9月7日没
<作品データ>
「婦系図」
初出:1907年(明治40年)1月〜4月「やまと新聞」に掲載。
作品について:主人公・主税(ちから)は芸者お蔦(つた)と所帯を持っていたが、恩師から「自分をとるか女をとるか」決断を迫られる。