<著者紹介>
まさおか・しき。本名は常規(つねのり)。幼名は処之介(ところのすけ)、後に升(のぼる)と改める。俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多様な作品を発表し、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした明治時代を代表する文学者の一人。
1867年10月14日生(※)−1902年(明治35年)9月19日没
※旧暦では慶応3年9月17日生
<作品データ>
「病牀六尺」
初出:1902年(明治35年)5月5日〜9月17日 新聞「日本」にて発表。「病牀六尺未定稿」の初出は1926年(大正15年)8月「子規全集 第十四巻」アルス(出版社)より発行。
作品について:病床に臥す己の姿を「病牀六尺」(びょうしょうろくしゃく)と呼び、日常の出来事や子どもの教育論、果物や草花の写生など、旺盛な好奇心と豊かな感受性をもって死の2日前まで書き続けた凄絶な随筆集。