<著者紹介>
あくたがわ・りゅうのすけ。東京市京橋区入船町8丁目(現在の中央区明石町)に生まれる。「羅生門」「鼻」「芋粥」など歴史物が有名である。1918年(大正7年)3月、教職を辞して大阪毎日新聞社に入社し創作に専念する。1919年(大正8年)3月、友人の山本喜誉司の姉の娘である塚本文と結婚。3人の子どもに恵まれる。1927年(昭和2年)自殺。
明治25年(1892年)3月1日生−昭和2年(1927年)7月24日没
<作品データ>
「或阿呆の一生」
初出:1927年(昭和2年)10月号の雑誌「改造」に掲載。
作品について:著者・芥川の自殺後に見つかった短編小説。自身の事件や心情を綴った作品。冒頭には久米正雄宛ての文章がある。