<著者紹介>
ありしま・たけお。東京小石川水道町に生まれる。父の意向により米国人家庭で生活。1903年渡米しハバーフォード大学院に留学。後にハーバード大学に入学するが1年で退学。帰国後、東北帝大農科大学で教鞭を執るかたわら、1910年「白樺」に同人として参加。『かんかん虫』『在る女のグリンプス』などを発表する。代表作に『或る女』『カインの末裔』『生れ出づる悩み』がある。
1878年(明治11年)3月4日生−1923年(大正12年)6月9日没
<作品データ>
「或る女(前編)」
初出:1911年(明治44年)1月、『白樺』の創刊とともに「或る女のグリンプス」の題で連載。1913年(大正2年)3月まで16回続く。
作品について:佐々城信子をモデルとした長編小説。結末は創作。