<著者紹介>
こうだ・ろはん。本名は成行(しげゆき)。江戸、下谷生れ。帝国学士院会員。帝国芸術院会員。第1回文化勲章受章。『風流仏』で評価され、『五重塔』『運命』などの文語体作品で文壇での地位を確立。尾崎紅葉とともに紅露時代と呼ばれる時代を築いた。擬古典主義の代表的作家で、また漢文学・日本古典や諸宗教にも通じ、多くの随筆や史伝のほか、『芭蕉七部集評釈』などの古典研究などを残した。
1867年8月22日(慶応3年7月23日)生−1947年(昭和22年)7月30日没
<作品データ>
「風流仏」
初出:1889年(明治22年)「新著百種」に発表。
作品について:小説。露伴の出世作。仏師・珠運はお辰という女性に一目惚れし、結婚を約束するが・・・