大正９年３月（1920年）
『金の船』

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　大正９年、雑誌『金の船』に発表された童謡。
　雨情が本居と一緒に童謡運動を始めた最初期の作品で、本居は「野口雨情氏と提携して、始めて吾が國に童謠運動を起しまして、まづ最初に世間に發表したのが、十五夜お月さん、四丁目の犬など」と書いている（『日本童謡全集 ６』日本蓄音器商会、1937年）。
　この詞は、その少し前、水戸市に住んでいた頃のことをテーマにしたと言われ、歌碑も同市本町にある。一種の言葉遊びだが、何でもないような言葉づかいに、街角にいる子どもたちと犬が目の前で動いているような力感を備える。
　

　　一丁目（いっちょうめ）の子供（こども）　駈（か）け駈（か）け　歸（かえ）れ
　　二丁目（にちょうめ）の子供（こども）　泣（な）き泣（な）き　逃（に）げた
　　四丁目（よんちょうめ）の犬（いぬ）は　足長（あしなが）　犬（いぬ）だ
　　三丁目（さんちょうめ）の角（かど）に　此方（こっち）向（む）ひて　居（い）たぞ

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 １頁

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〈童謡-楽譜〉
昭和六年発行『世界音楽全集２４「日本童謡曲集II」』

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