なりやまあやぐ
沖縄・宮古島の名歌。「あやぐ」「あやご」は、「綾語」の漢字をあて、歌を通じて古(いにしえ)の教えを今に伝えようとする歌だと言われている。
日本各地の「民謡」の例にもれず、この美しいメロディを持った「
なりやまあやぐ」も、1960年代に地元の教育者らによって上品にまとめられ、今のような歌に編曲しなおされた。最も有名な(ここでは3番にある)、
馬に
乗れば夫よ手綱をしっかりと持って、美しい女性がいる家に行っても
心を許してはなりませんよ、という歌詞にあるように、今では教訓歌として宮古の人たちに広く愛唱されている。
元々は、宮古島の城辺町(ぐすくべちょう)の歌と言われているが、編曲される前は、濃厚な性的描写も盛り込んだ男女のラブ・ソングだった。