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森の歌 ---- 文部省唱歌
森の歌
文部省唱歌
一、
森の 老木は、こずゑに 幹に、
神代ながらの 神秘をこめて、
いとおごそかに 静まり 立てり。
ふしぎや、 木靈は 木靈を 呼びて、
森のひめごと 語ると 聞けば、
あらず、 木傳ふ 鳥の 聲。
ニ、
森の 下道たどりて 行けば、
しばし 木の 間の 暗さは 晴れて、
ふと 見るかなた、 泉はほがら。
ふしぎや、 山姫ほほゑみ 立ちて、
水に 姿をうつすと 見れば、
あらず、 一もと 百合の 花。
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