明治２３年（1890年）８月１３日　発行
『明治唱歌 第五集』

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一、
　　かすむよの月（つき）もよし
　　　いざたちいでゝ雪（ゆき）ふまん
　　　　木陰（こかげ）に匂（にを）ふゆきふまん
　　なさけある春風（はるかぜ）は
　　　遠音（とおね）に琴（こと）をつたへきて
　　　　まだ見（み）ぬ花（はな）をめぐるなり
二、
　　おもしろのよのさまや
　　　はなれぬ影（かげ）を友（とも）として
　　　　ひとりや謠（うた）ひ更（ふ）かさまし
　　花（はな）か雪（ゆき）ゆきかはな
　　　をちかた人（びと）もをしむらん
　　　　得（え）がたきよはの一（ひと）ときを
三、
　　二年（ふたとせ）もわすれつる
　　　笛（ふえ）とりいでゝこゝろみん
　　　　拍子（ひやうし）を靴（くつ）にとらせつゝ
　　やまびこよ心（こゝろ）して
　　　ともし火（び）かすむ遠里（とをざと）の
　　　　かなたのそらにこの曲（きよく）を

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楽譜 歌詞 Ａ４縦 １頁

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季節（冬）-楽譜　〈唱歌-楽譜〉

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明治２３年発行『明治唱歌　第五集』