大正10年2月18日(1921年)
『「赤い鳥」童謡 第四集』
葉っぱ
のちに「葉っぱっぱ」と題名が改められた。緑の葉も紅い葉も、葉っぱは葉っぱである…と歌う、一見ことば遊びのようなこの歌詞には、白秋の哲学が隠されているという。
白秋の息子である北原隆太郎は「『赤い鳥』童謡と父白秋」という文の中で、「大蔵経」を常に座右に置く白秋の理念には、「禅や華厳の世界観の根底とも相通ずる」ものがあったと書いている。
成田のメロディは、白秋のこういった世界観に音として引きずられることなく、あくまで子どものための穏やかな歌として、ある意味で「職業的」に作り上げているようだ。