|
民謡集『極楽とんぼ』「月の出」 野口雨情
大正13年(1924年)1月発行
民謡集『極楽とんぼ』より
月の出
一
赤い夕日の
硝子の窓で
君としよんぼり
涙にくれた
わたしや初恋
捨てられましヨか
ジヨンニー・ハートは
わたしの 夫
君は恋風
忍んで来てた
わたしやロツスで
生れた娘
聞いて下さい
スコツチ服の
ジヨンニー・ハートは
捨てられましヨか
二
若い娘は
花より紅い
しぼみしぼまぬ
花より紅い
ほんにやさしい
あの唄声は
グラニエールの
いとしい唄よ
夢にうつつに
月日はすぎて
今ははづかし
荒野のすがた
三
広い世界は
いつ夜が明ける
星は流れて
はてなし国へ
最早間もない
夜明けの風は
途切れ途切れて
波止場に吹いた
今宵逢ひませう
河原の岸で
水のよどんだ
河原の岸で
吹いておくれよ
合図の 口笛を
月の出しほの
夜明けの前に
|
|
|
歌詞を入力すると自動で作曲(伴奏付) |
Score Grapher Compo
ウェブアプリケーション(無料)
|
|
民謡集『極楽とんぼ』 野口雨情著 |
民謡集『極楽とんぼ』
大正13年(1924年)1月発行
|
野口雨情の書籍 |
|
|