大正１１年６月１５日（1922年）
『「赤い鳥」童謡 第六集』

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　大正８年、白秋が「どんぐりこ」「あひるの小屋」などと一緒に書いた歌。
　新潟県十日町市には毎年１月に「ちんころ市（いち）」が開かれるが、「ちんころ」とは子犬の古い愛称で、この市では米の粉で作った可愛い子犬の縁起物が売りに出される。
「ちんころ兵隊」は、そんなまだ小さい犬が兵隊になった様（さま）を歌にしたもので、「戦（いくさ）は嫌だ、飴がほしい」という三番の歌詞に、白秋のメッセージが隠されている。

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　　ちんころ、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちりちり、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちんころ兵隊、喇叭卒、
　　てとてと鐵砲も肩にかけ。

　　ちんころ、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちりちり、ちんころ、ちりちりちん、
　　それそれ、いくさに、出かけませう、
　　尖り帽の緋房も伊達ぢやない。

　　ちんころ、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちりちり、ちんころ、ちりちりちん、
　　いやいや、いくさは、飴ほしい、
　　お腹が空いては歩まれぬ。

　　ちんころ、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちりちり、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちんころ兵隊、赤胴衣、
　　飴屋のお鈴で泣き出した。

　　ちんころ、ちんころ、ちりちりちん、
　　ちりちり、ちんころ、ちりちりちん。

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楽譜 歌詞 伴奏 Ａ４縦 ３頁

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〈童謡-楽譜〉

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