「ワッツ・ヒム(ワッツの賛美歌)」で知られるアイザック・ワッツと、『社会契約論』などの著作で知られるルソー(Jean Jacques Rousseau)によって作られた、日本でも馴染み深い歌。一聴してわかるように、文部省唱歌「むすんでひらいて」の原曲がこれである(「むすんでひらいて」の前に、同じメロディで『古今集』に材を得た「見わたせば」という唱歌もある)。
18世紀の思想家、ルソーは1712年にジュネーブに生まれ、その後、フランスやイギリスなどを転々とした。「人民主権」を基本とするその思想は、フランス革命にも影響を与えたことでも知られるが、同時に彼は音楽的な才能も発揮し、オペラ・バレエ「優雅な詩の女神たち」などを書いた。ルソーが作曲した「Hush, my babe」も、もともとは彼の喜劇「村の易者」の挿入歌だったと言われている。
Hush,my Babe.
Isaac Watts
Hush, my babe, lie still and slumber,
Holly angels guard the bed,
Heav'nly blessings without number,
Gently falling on the head.
How much better thou'rt attended
Than the Son of God could be,
(D.C) - When form heaven He descended,
And became a child like thee.