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歌謡集『波浮の港』「上州小唄」 野口雨情
昭和4年(1929年)7月発行
歌謡集『波浮の港』より
上州小唄
1
赤城山から風が吹出して
風で蝶々が とばされる
さアさ 妙義の山ほととぎす
朝の草刈る目をさませ
ホラ、ギツチヨン、ギツチヨン
チヨンチヨン
(以下囃子言葉省略)
2
榛名山から雲が 脚出して
またも伊香保に 雨ふらす
さアさ 前橋高崎までも
ゴロリ、ピカリと雨がくる。
3
利根の河原の 一本蓬
流れ流れて 花咲いた
さアさ 上州花咲くところ
河原蓬も花が咲く
4
湧いて流れる 草津の湯さへ
別れ惜しさに 霧となる
さアさ 山越え谷川越えて
四万は浮世の 外にある
5
赤城つつぢは 赤城の山に
ひるの螢は 草の葉に
さアさ スキーは赤城のシヤンツエ
踏んでとけない 雪が降る
6
桐生伊勢崎 空の月や晴れた
機場夜さりの 月となる
さアさ 機場は生糸がたより
糸は 蚕の 繭だより
7
桑にや川霧 桜にや 日和
山には山霧 野にや 雲雀
さアさ 二度 摘み四度摘む桑の
摘めば緑の 芽ものびる
8
天道さま出て この世を照らす
新田高山 国照らす
さアさ 上州は音にもひゞけ
男 伊達なら 負とらぬ
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野口雨情 |
のぐち・うじょう
明治15年5月29日〜昭和20年1月27日
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歌謡集『波浮の港』 野口雨情著 |
歌謡集『波浮の港』
昭和4年(1929年)7月発行
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