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歌謡集『波浮の港』「犬山音頭」 野口雨情
昭和4年(1929年)7月発行
歌謡集『波浮の港』より
犬山音頭
名古屋へ来たなら寄つてみな
ながくはとめないすぐかへす
尾張犬山は桜の名所 アリヤセ
春にや桜のコラサ花ざかり
桜ばかりが花ぢやない
十七八なら花ぢやぞへ
尾張犬山へ十七八を アリヤセ
ちよいと眺めにコラサ来ておくれ
十七八なら花ざかり
鵜舟の 篝火ア燃えざかり
尾張犬山の鵜舟の篝火 アリヤセ
逸る早瀬のコラサ鵜をてらす
てらさりやお前はどうなさる
照らさにや鵜でさへしよげかへる
尾張犬山をわすれてなろか アリヤセ
日本ラインのあるところ
秋の月ならさえわたる
私の心もさえわたる
尾張犬山で見せたいものは アリヤセ
日本ラインとコラサ秋の月
お月さまさへ寝りやさえる
こうなりや私の身がさえる
尾張犬山の秋の月やさえる アリヤセ
誰とお月さまコラサ寝たのやら
淡雪アふつてもすぐとける
とけても淡雪ア降りたがる
尾張犬山へ犬山のまちへ アリヤセ
雪も来て寝りやコラサ皆とける
雪見に来たとは親切な
寒けりや寒いで情もます
尾張犬山で木曽川さへも アリヤセ
川の名が出るコラサ名がひゞく
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野口雨情 |
のぐち・うじょう
明治15年5月29日〜昭和20年1月27日
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歌謡集『波浮の港』 野口雨情著 |
歌謡集『波浮の港』
昭和4年(1929年)7月発行
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